2月28日、名古屋市在住28才男性の投書が、毎日新聞に掲載され物議を醸した。
保育士の妻が勤務する保育園では、結婚の時期と妊娠の順番を園長が決めていて、「掟」を破って予定外の妊娠をしたため、男性と妻は園長に「妊娠してすみません」と謝罪したという。しかし、その後も園長は「どうして勝手にルールを破るのよ」と嫌みを言い続け、妻は職場で肩身の狭い思いをしているという内容だった。
男女雇用機会均等法第9条では「婚姻、妊娠、出産等を理由とする不利益取扱いの禁止」を定めている。しかし、現段階では妊娠前、たとえば妊活中や不妊治療中など子どもが欲しいと願っている時期は、法の対象外となっている。なので、未だに「妊娠順番制」なるものが存在してしまう。
このような妊娠する前からの嫌がらせや妊娠の妨げ行為は、“プレ・マタハラ”と呼ばれている。“プレ・マタハラ”にはどんな事例があるか、いくつかご紹介したい。